アートセット作成ガイドライン
[Wednesday, February 28, 2001]
ARENA 2.0で利用できるアートセットファイルの作成方法をご案内します。
- 下記の手順をすべて行う必要はありません。「Arts」フォルダを作成した後は、カスタマイズに必要な部分の説明のみをご覧ください。
※すでにカスタマイズされた画像ファイルを「Arts」フォルダの中に入れてARENAをご利用になっている場合には、その「Arts」フォルダを利用してアートセットを作成することができます。
- 画像ファイルを格納するフォルダを作成する
- 1. 最初に画像ファイルを格納するフォルダを作成します。フォルダ名は「Arts」です。
2. デフォルトアイコン(メールボックスやメールのアイコンなど)を変更してアートセットに含める場合には、「Arts」フォルダの中に、「Mailbox」という名称のフォルダを作成します。
3. ツールバーのアイコンを変更してアートセットに含める場合には、「Arts」フォルダの中に、「Toolbar」という名称のフォルダを作成します。
- デフォルトアイコンの画像ファイルを用意する
- ARENAに標準で用意されているアイコンを変更することができます。これにより、ARENA全体の雰囲気を好みのものに変更することができます。
標準で用意されているアイコンを変更するには、以下に説明する予約されたファイル名でPNG形式もしくはPICT形式のアイコンファイルを作成し、上記の「Arts」フォルダの中にある「Mailbox」フォルダ内に保存します(画像がPICT形式の場合は、以下のファイル名はすべて「〜.png」ではなく「〜.pict」にします)。
・ファイル名
・mailbox.png=種類が「メールボックス」であるメールボックスのアイコン
・folder.png=種類が「フォルダ」であるメールボックスのアイコン
・mail.png=メールのアイコン
・inbox.png=Inboxメールボックスのアイコン
・outbox.png=Outboxメールボックスのアイコン
・outboxf.png=送信待ちメールがある状態のOutboxメールボックスのアイコン
・draft.png=Draftsメールボックスのアイコン
・sent.png=SentMailメールボックスのアイコン
・pop.png=TopにマウントしたPOPサーバーのアイコン
・trash.png=Trashメールボックスが空の状態のアイコン
・trashf.png=Trashメールボックスにメールが捨てられている状態のアイコン
・小アイコン
「inboxs.png」というように、拡張子の直前に「s」を付けた16×16ピクセルのアイコンを併せて用意することによって、デフォルトアイコンの小アイコンを別指定することができます。
なお、デフォルトアイコンの小アイコンだけをカスタマイズすることはできません。例えば、「inbox.png」と「inboxs.png」のように、必ずペアになっている必要があります。
・アイコンのマスクについて
ARENAはPNGファイルにアルファチャンネルがあれば、それをマスクとして利用します。そうでない場合やPICTファイルの場合、画像ファイルの左上隅のピクセルの色を使って、適切にマスクを自動生成します。
- ツールバーのアイコンの画像ファイルを用意する
- ツールバーのアイコンも変更できます。デフォルトのメールボックスアイコンの変更と同様に、以下に説明する予約されたファイル名でPNG形式もしくはPICT形式のアイコンファイルを作成し、上記の「Arts」フォルダの中にある「Toolbar」フォルダ内に保存します(画像がPICT形式の場合は、以下のファイル名はすべて「〜.png」ではなく「〜.pict」にします)。
ARENAのツールバーアイコンは、デフォルトのものは、幅40ピクセル高さ41ピクセル(68K版では幅22ピクセル高さ20ピクセル)ですが、大きさの制限は特にありません。大きめのものにするのも一興です。
・get.png= 受信
・send.png=送信
・home.png=Top
・change.png=切替
・new.png=新規
・reply.png=返事
・forward.png=転送
・file.png=移動
・delete.png=削除
・pref.png=設定
(以上ブラウザー)
・sendnow.png=即時送信
・queue.png=送信待ち
・draft.png=保留
・discard.png=削除
・address.png=アドレス
・attach.png=添付
(以上コンポーザー)
・addrread.png=読込
・addrnew.png=新規
・addrdel.png=消去
・addredit.png=編集
・addrto.png=To
・addrcc.png=Cc
・addrnewl.png=新規リスト
(以上アドレスリスト)
また、ツールバーのバックグラウンドパターンも変更できます。以下のファイル名で画像を作成し、「Arts」フォルダの直下に入れます。
・toolpat.png
- ツールバーのアイコン変更(応用)
- ツールバーのアイコンは、マウスの位置や状態によって、違ったアイコンを表示できます。例えば、ファイル名を「send.png」とすると以下のようなルールでファイル名を設定します。
・マウスが上にある状態(eを付加):sende.png
・押した状態(pを付加):sendp.png
・押せない状態(dを付加):sendd.png
- リストアイコンの画像ファイルを用意する
- ブラウザーのリストにおいて利用される小さなアイコンも、以下のルールに沿って画像ファイルを入れておくことで、変更が可能です。
以下に説明する予約されたファイル名でPNG形式もしくはPICT形式のアイコンファイルを作成し、上記の「Arts」フォルダの直下に配置します(画像がPICT形式の場合は、以下のファイル名はすべて「〜.png」ではなく「〜.pict」にします)。
・リストの優先度
・highest.png=最高
・high.png=高
・normal.png=普通
・low.png=低
・lowest.png=最低
・リストのステイタス
・unread.png=未読
・read.png= 既読
・RPYed.png=返信メール作成済
・FWDed.png=転送メール作成済
・RDTed.png=回送メール作成済
・sent.png=送信済
・unsent.png=未送信
・リストの種類
・listmail.png=普通のメール
・attached.png=添付付きメール
・listhtml.png=HTMLメール
・listpet.png=PostPetのペット付きメール
・listfldr.png=メールボックス
- ピクチャ/パターンの画像ファイルを用意する
- アイコン表示ウインドウの背景も変更できます。PNG形式もしくはJPEG形式、PICT形式のいずれかで画像ファイルを作成し、PNG形式の場合には「picture.png」というファイル名で上記の「Arts」フォルダの直下に保存します(画像がJPEG形式の場合はファイル名は「picture.jpg」に、PICT形式の場合はファイル名は「picture.pict」にします)。
・画像の形式
画像は、PNG形式もしくはJPEG形式またはPICT形式のファイルを使います。
256色などのパレットを使った画像(例えばベタ塗りが多いイラスト)では、PNG形式が適しています。PNG形式には、QuickTimeのPro版にアップグレードしたPictureViewerやAdobe Photoshop 4.0以降、GraphicConverter(http://www.lemkesoft.de/からダウンロードできます)など、主要なグラフィックスソフトが対応しています。
JPEG形式はフルカラー画像用のフォーマットで、一般の写真(自然画)に適しています。
PICT形式はマックにおける汎用的な画像フォーマットですが、一般に、PNGやJPEGに比べてハードディスクに占めるファイル容量が大きくなります。
・ウインドウの左上隅が起点
画像はアイコン表示ウインドウの左上隅を起点に貼り込まれます。白バックの画像を作るときには余白も考慮しておくのがよいでしょう。
・メモリー割り当て
大きな画像を貼り込んだ場合には、ARENAの割り当てメモリーを大きくする必要があります。Finderのアップルメニューから「このコンピュータについて...」を選択し、ARENAのメモリー使用状況を確認しながら、適切な量のメモリーを割り当ててください。
・パターンとして貼り込み
「picture.png」や「picture.jpg」などではなく「pattern.png」などというファイル名で画像ファイルを保存しておくと、その画像は繰り返しパターンとして表示されます。
このようなバックグラウンドパターンを利用する場合には、64×64か128×128ピクセルの大きさの画像ファイルを推奨します。
- メールボックスの未読表示に画像を利用する
- ARENAでは、メールボックスに未読メールがあると、そのメールボックスのアイコンの名前が太字で表示されますが、画像によって未読メールがあることを表示することもできます。アートセットにこの画像を含めることも可能です。
未読メールの存在を画像を利用して表示させたい場合には、「newflag.png」という名称で、PNG形式の画像ファイルを「Arts」フォルダの直下に保存します。
- スプラッシュスクリーンの画像ファイルを用意する
- スプラッシュスクリーン(起動時に表示される画面)も変更できます。PNG形式もしくはJPEG形式、PICT形式のいずれかで画像ファイルを作成し、PNG形式の場合には「splash.png」というファイル名で上記の「Arts」フォルダの直下に保存します(画像がJPEG形式の場合はファイル名は「splash.jpg」に、PICT形式の場合はファイル名は「splash.pict」にします)。
なお、配布用のアートセットにスプラッシュスクリーンを含める場合には、次のサイズや画像位置に沿ったものを推奨します。アートセットを作成して配布する場合には、下記の点にご注意ください。
・「splash.png」の画像サイズ
幅484ピクセル、高さ170ピクセルのサイズを推奨します。
・上部に画像を配置
幅484ピクセル、高さ116ピクセルの画像を、全体の上に配置しているものを推奨します。ここの部分の画像は、ご自由にカスタマイズしてください。
・ステータスや登録者情報などの文字列がくっきり表示されるように
起動時のステータスを示す文字列、バージョン番号、コピーライト情報および登録者情報(もしくは試用期限を示す文字列)がくっきりと表示されるように、下地の色を白もしくは白に近い色にしてください。なるべくこれらの文字列の上に画像を配置しないようにお願いします。
・「ARENA Internet Mailer」のロゴ/文字列を配置
起動時のステータスを示す文字列とバージョン番号の間に「ARENA Internet Mailer」というロゴもしくは文字列をなるべく入れるようお願いします。
- 一般設定ダイアログに表示される情報を用意する
- 一般設定ダイアログに表示される情報(アートセットの概要を示す画像、コピーライトの表示)をアートセットに含める場合には、「ResEdit」というソフトウェアが必要になります。
ResEdit 2.1.3は下記のところから入手することができますので、下記のURLからダウンロードをしてください。
http://developer.apple.com/tools/
一般設定ダイアログに表示される情報をアートセットに含める場合には、次のようにします。なお、画像については、幅240ピクセル高さ180ピクセルのサイズのものをあらかじめご用意ください。
1. 「ResEdit」アプリケーションを起動します。
2. 画面上の任意の場所をクリックすると、その後、通常はファイル選択ダイアログが表示されます。
3. ファイル選択ダイアログにある「New」をクリックします。
もしくは、「File」メニューから「New」を選び、新規にResEdit書類のファイルを作成します。
4. ファイルの保存先を選択します。「Arts」フォルダの直下に保存されるようにしてください。
5. ファイル名を入力する欄に「artinfo」と入力して、「New」をクリックします。すると、上記で指定した場所にファイルが作成されます。同時に「artinfo」という名称の空のウインドウが表示されます。
6. 「Resource」メニューから「Create New Resource」を選びます。
7. 表示されるダイアログにおいて、文字列「STR 」をテキストボックスに入力、もしくはリストの中から選び、「OK」を押します。すると、「STR ID = 128 from artinfo」という名称のウインドウが最前面に表示されます。
8. 「The String」のテキストボックスに、一般設定ダイアログに表示されるコピーライト情報を入力します。
9. 「Resource」メニューから「Get Resource Info」を選びます。すると、「Info for STR 128 from artinfo」という名称のウインドウが表示されます。
10. 「ID」を「128」から「200」に変更します。
11. 「Window」メニューから「artinfo」を選びます。
12. 「Resource」メニューから「Create New Resource」を選びます。
13. 表示されるダイアログにおいて、文字列「PICT」をテキストボックスに入力、もしくはリストの中から選び、「OK」を押します。すると、「PICT ID = 128 from artinfo」という名称のウインドウが最前面に表示されます。
14. 一度ResEditアプリケーションから離れ、あらかじめ用意していた画像をコピーし、画像データがクリップボードの中に収まっている状態にします。
15. 「PICT ID = 128 from artinfo」という名称のResEditのウインドウをクリックし、ResEditアプリケーションが最前面で動作している状態にします。この状態で、「Edit」メニューから「Paste」を実行します。さきほどコピーした画像がウインドウに表示されるはずです。
16. 「Resource」メニューから「Get Resource Info」を選びます。すると、「Info for PICT 128 from artinfo」という名称のウインドウが表示されます。
17. 「ID」を「128」から「200」に変更します。
18. 「File」メニューから「Save」を選び、データを保存します。
19. ResEditでの作業は以上ですので、「File」メニューから「Quit」を選び、ResEditアプリケーションを終了します。
- 最後の仕上げ
- 最後に「ArtSet Maker」を利用して、アートセットを完成させます。
ArtSet Makerはフリーウェアです。こちらのページからダウンロードすることができます。
1. 「Arts」フォルダをArtSet Makerにドラッグします。すると、ファイル保存ダイアログが表示されます。
2. ファイルの保存先、およびアートセットのファイル名を指定し、「保存」をクリックします。なお、ファイルの名称は、ARENAの一般設定のアートセットのリストに反映されます。
3. 保存を実行した後、「ツールバーオプション」ダイアログが表示されます。ここでは、ツールバーのボタンのトラッキング(ボタンを押しながらボタンの外部や内部にカーソルを移動したときに状況のフィードバックがある)に関する設定と、ボタンの間隔をピクセル単位で指定することができます(0〜16ピクセルの間から指定)。
4. 「ツールバーオプション」ダイアログで「OK」をクリックすると、アートセットのファイルが作成されます。