Outlook Express 4.x
[Tuesday, May 23, 2000]
このページでは、A-Porter 2.0を使って、Outlook Express 4.xからデータを取り込むときのポイントについて解説します。このページの内容を理解してから、作業を行うようにしてください。なお、Outlook Express 5.xからのデータ取り込みについては「Mail Folder(RFC822)」のページをご覧ください。
- 【このページの内容】
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- Outlook Express 4.xのメール保存場所を理解する
- Outlook Express 4.xからすべてのメールを取り込む
- Outlook Express 4.xからメールボックスを1つだけ取り込む
- Outlook Express 4.xからアプリケーション間通信でアドレス情報を取り込む
- 1. Outlook Express 4.xのメール保存場所を理解する
- メールデータの取り込み作業をする前に、取り込み元のデータがどこに保存されているのかを、把握しておく必要があります。Outlook Express 4.xのメールは、通常、以下のような場所に保管されています。
Outlook Express 4.xは、メールを、アプリケーションがあるフォルダの中に保存しています。具体的には、
・Outlook Express 4.xのアプリケーションが入っているフォルダ
の中の
・OEユーザー
というフォルダの中の
・メインユーザー(または別のユーザー名)
というフォルダの中に
・Internet Mail
というフォルダがあり、この「Internet Mail」がメールデータを保管しているディレクトリーになります。典型的な例は以下の図のとおりです。
- 2. Outlook Express 4.xからすべてのメールを取り込む
- A-Porterの「フォルダを取り込み...」ボタンの機能は、指定したディレクトリー以下に保存されているすべてのメールボックスを、階層構造を保った状態で、ARENAに読み込むことです。一般に、読み込み元のメーラーから、すべてのメールを読み込む時に使います。
Outlook Express 4.xからすべてのメールをARENAに読み込むには、「フォルダを取り込み...」で現れるダイアログで、上で説明した「Internet Mail」のディレクトリーを指定してください。
リストの下に表示されるボタンに、選択するディレクトリー名が表示された状態で、そのボタンを押すことで指定ができます。
このほか、メールが保存されているディレクトリーの下にあるフォルダを指定すれば、そのフォルダ以下に保存されているメールボックスが読み込まれます。
- 3. Outlook Express 4.xからメールボックスを1つだけ取り込む
- Outlook Express 4.xでは、1つのメールボックスが、Finder上の1つのフォルダに対応しています。例えば、上で説明した「Internet Mail」のディレクトリー内にある「受信トレイ」というフォルダには、Outlook Expressの「受信トレイ」という名前のメールボックスのデータが保存されています。
メールボックスに対応するそれぞれのフォルダの中には「メール」「インデックス」の2つのファイルがあり、その名の通り、前者はメールデータ、後者はインデックスデータ(リスト用の目次データ)が保管されています。
メールボックスを1つだけ取り込むには、「メールボックスを取り込み...」ボタンを押して、「Internet Mail」のディレクトリー以下に保存されている、取り込みたいメールボックスと同じ名前のフォルダの中にある「メール」という名前のファイルを指定して、「開く」ボタンを押してください。
なお、A-Porterで「メールボックスを取り込み...」を実行する場合には、この「メール」以外のファイルは指定できないようになっています。
- 4. Outlook Express 4.xからアプリケーション間通信でアドレス情報を取り込む
- Outlook Express 4.xからアドレスを取り込む場合、ファイルの読み込みではなく、アプリケーション間通信(Apple Event)を通じて、Outlook Expressから、直接、データを取得します。
Outlookからアドレス帳を取り込むには、A-PorterとともにOutlookをあらかじめ起動し、取り込み中にメール受信などの自動処理が起こらないようにOutlookを設定してから、A-Porterで「アドレス帳を取り込み...」ボタンをクリックします。すると、A-PorterはOutlookに登録されているすべての個々のアドレスを、順番にARENAに対して取り込みます。
取り込み後、ARENAを起動すると、「Outlook」という名前のアドレスリストができており、その中にOutlookから取り込んだアドレスが格納されています。
ただし、Outlookで作った「グループ」のデータはインポートされませんので、あらかじめご了承ください。ARENAにインポートされるのは、Outlookで「アドレス帳」のアイコンをクリックして現れるすべてのアドレスです。