Eudoraファミリー
[Tuesday, May 23, 2000]
このページでは、A-Porter 2.0を使って、Eudoraからデータを取り込むときのポイントについて解説します。このページの内容を理解してから、作業を行うようにしてください。
- 【このページの内容】
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- Eudoraのメール保存場所を理解する
- Eudoraからすべてのメールを取り込む
- Eudoraからメールボックスを1つだけ取り込む
- Eudoraのアドレス帳を取り込む
- 1. Eudoraのメール保存場所を理解する
- 取り込み作業をする前に、取り込み元のデータがどこに保存されているのかを、把握しておく必要があります。Eudoraのメールは、通常、以下のような場所に保管されています。
※ただし、「Eudora 設定」のファイルを任意の場所に置いて保管場所をカスタマイズしている場合は、そのEudora 設定ファイルのある場所が、以下で説明するEudora フォルダと同義になります。
- Eudora Pro 2の場合
システムフォルダ直下に、「Eudora フォルダ」という名称のフォルダができており、この直下にメールデータが階層的に保存されています。
Eudora Pro 2の場合、メールボックスは2つのファイルから成り立っています。すなわち、「メールボックス名」のファイルと、「メールボックス名.toc」というファイルです。「メールボックス名」のファイルには、メールのデータそのものが、「メールボックス名.toc」のファイルはリスト表示用の目次データが入っています(このファイルをTOCファイル=トックファイル、と呼びます)。
- Eudora Pro 3の場合
システムフォルダ直下に、「Eudora フォルダ」という名称のフォルダができており、この直下にメールデータが階層的に保存されています。
Eudora Pro 3の場合、Eudora Pro 2とは違って、1つのメールボックスは1つのファイルで成り立っています。リスト用のデータを収めているTOCファイルはメールボックスファイルのリソースフォークに格納されています(Eudora Pro 2以前からアップグレードした場合には、Eudora Pro 2の形式のままで保管されていることもあります)。
- Eudora Pro 4の場合
Eudora Pro 4の場合、Eudora Proのそれ以前のバージョンとはメールデータの保管場所が違っています。システムフォルダ直下に、「Eudora フォルダ」という名称のフォルダができているのは同じですが、この直下にメールデータを保管するための専用のフォルダ、「メールフォルダ」ができています。
Eudora Pro 4のメールデータの保存の仕方は、Eudora Pro 3と同じで、1メールボックスが1ファイルです。
- Eudora-Jの場合
フリーウェアのEudora-Jの場合、システムフォルダ直下に、「電子メールフォルダ」という名称のフォルダができており、この直下にメールデータが階層的に保存されています。
Eudora-Jの場合、Eudora Pro 2と同様、メールボックスは2つのファイルから成り立っています。すなわち、「メールボックス名」のファイルと、「メールボックス名.toc」のファイルです。
- 2. Eudoraからすべてのメールを取り込む
- A-Porterの「フォルダを取り込み...」ボタンの機能は、指定したディレクトリー以下に保存されているすべてのメールボックスを、階層構造を保った状態で、ARENAに読み込むことです。一般に、読み込み元のメーラーから、すべてのメールを読み込む時に使います。
Eudora ProからすべてのメールをARENAに読み込むには、「フォルダを取り込み...」で現れるダイアログで、以下のディレクトリーを指定してください。
- Eudora Pro 2および3の場合
「Eudora フォルダ」を指定してください
- Eudora Pro 4の場合
「Eudora フォルダ」の中にある「メールフォルダ」を指定してください
- Eudora-Jの場合
システムフォルダ内の「電子メールフォルダ」を指定してください
- 選択の例
リストの下に表示されるボタンに、選択するディレクトリー名が表示された状態で、そのボタンを押すことで指定ができます。
このほか、メールが保存されているディレクトリーの下にあるフォルダを指定すれば、そのフォルダ以下に保存されているメールボックスが読み込まれます。
- 3. Eudoraからメールボックスを1つだけ取り込む
- メールボックスを取り込むには、「メールボックスを取り込み...」ボタンを押して、上に説明した、メールが入っているディレクトリー以下に保存されているメールボックスのファイルを指定してください。
Eudoraの場合、取り込みたいメールボックス名と同じ名称のファイルを「開く」ボタンで指定すればそれでOKです。
なお、A-Porterで「メールボックスを取り込み...」を実行する場合には、メールボックス以外のファイルは指定できないようになっています。
- 4. Eudoraのアドレス帳を取り込む
- Eudora Pro 2とEudora-Jは、アドレス帳(ニックネーム)のファイルを1つしか持てません。これに対して、Eudora Pro 3と4では、複数のアドレス帳ファイルを持つことができ、それらをアウトライン風の表示で同時に利用することができます。
Eudora Pro 2とEudora-Jのアドレス帳ファイルは、先に説明したメールボックスの入っているフォルダ(Eudora Pro 2であれば「Eudora フォルダ」、Eudora-Jであれば「電子メールフォルダ」)の直下に入っています。名称は前者が「Eudora ニックネーム」、後者が「電子メールニックネーム」です。
「アドレス帳を取り込み...」ボタンを押したら、これらのいずれかを「開く」ボタンで選択してください。A-Porterは元のファイル名を保持して、ARENAのアドレスリストとしてそれらを取り込みます。
Eudora Pro 3と4を使っていて、複数のアドレス帳を使っていた場合には、「Eudora フォルダ」の直下にある「Eudora ニックネーム」ファイルの他に、「Eudora フォルダ」の直下にある「ニックネームフォルダ」の中にファイルができています。「アドレス帳を取り込み...」による取り込みを、複数回行って、これらを取り込んでください。