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クラリスメール 2.0
[Tuesday, September 07, 1999]

このページでは、A-Porter 2.0を使って、クラリスメール 2.0からデータを取り込むときのポイントについて解説します。このページの内容を理解してから、作業を行うようにしてください。

【このページの内容】
  • クラリスメール 2.0からすべてのメールを取り込む
  • クラリスメール 2.0へは大きなメモリーを割り当ててください
  • クラリスメール 2.0のメールデータベースについて
  • クラリスメール 2.0からメールボックスを1つだけ取り込む
  • クラリスメール 2.0のアドレスを直接取り込むことはできません
  • 取り込み時にクラリスメール 2.0が落ちるケース
1. クラリスメール 2.0からすべてのメールを取り込む
クラリスメール 2.0は、他のメーラーからの取り込みと違って、メールボックスのファイルを変換またはコピーしながら取り込むのではなく、アプリケーション間通信(Apple Event)を通じて、クラリスメール 2.0から直接メールのデータを取得します。

クラリスメール 2.0からすべてのメールを取り込むには、A-Porterとともにクラリスメールをあらかじめ起動し、取り込み中にメール受信などの自動処理が起こらないようにクラリスメールを設定してから、A-Porterで「フォルダを取り込み...」ボタンをクリックします。するとA-Porterは、クラリスメール 2.0から、保存されているすべてのメールを、階層構造を保ってARENAの環境に読み込みます。
2. クラリスメール 2.0へは大きなメモリーを割り当ててください
作業の前に、クラリスメール 2.0には、できるだけ大きなメモリーを割り当てておいてください。というのは、Apple Event経由でクラリスメール 2.0からメールデータを取得するとき、クラリスメールは、送信するメールデータの分だけ、空きメモリーを食いつぶしていきます(クラリスメールの一種の不具合だと思われます)。ですから、割り当てメモリーが少ないと、コンバート作業が途中で終わってしまう可能性があります。クラリスメールには、クラリスメールが起動したときに、少なくとも、以下に説明するクラリスメールのメールデータベースの容量以上のメモリーが空き容量となっているように、十分なメモリーを割り当てておくようにしてください。

クラリスメールが起動したときに、クラリスメール自体にどれだけの空き容量があるかは、Finderの「このコンピュータについて」の画面で見ることができます。バルーンヘルプをオンにして(Finderのヘルプメニューから「バルーン表示」を選択してください)、「このコンピュータについて」の画面のクラリスメールの行にある棒グラフをマウスで指し示してみてください。すると、そのプログラム(この場合クラリスメール)が、どれだけメモリーを確保していて、その中のどれだけを使用しているのかを知ることができます。
3. クラリスメール 2.0のメールデータベースについて
クラリスメールは、他のメールソフトと全くデータ保管方法が違います。クラリスメールは、データベースエンジンを内蔵しており、すべてのメールは「メールデータベース」という名称の単一のデータベースファイルに保管されます。またこれを補助する、インデックス用ファイル「メールインデックス」があり、計2ファイルですべてのメールボックスのデータを保管しています。




クラリスメールから「フォルダを取り込み...」ですべてのメールボックスを取り込むときには、この「メールデータベース」のファイル容量より大きなメモリーが、クラリスメールを起動したときに、クラリスメール内で空きメモリーとなっているようにしてください。

「メールデータベース」ファイルは、

・クラリスメール 2.0のアプリケーションが入っているフォルダ
  の中の
・クラリスメールファイル
  というフォルダの中の
・メール

というフォルダの中に入っています。
4. クラリスメール 2.0からメールボックスを1つだけ取り込む
クラリスメールから、単一のメールボックスを個々に取り込むには、A-Porterとともにクラリスメールをあらかじめ起動し、取り込み中にメール受信などの自動処理が起こらないようにクラリスメールを設定してから、A-Porterで「メールボックスを取り込み...」ボタンをクリックします。

「メールボックスを取り込み...」ボタンを押すと、A-Porterはクラリスメールでメールボックスがどのような階層構造になっているのかを解析して、次のようなリストを表示します。





このリストの中から、取り込みたいメールボックスを選択してください。
5. クラリスメール 2.0のアドレスを直接取り込むことはできません
残念ながら、現在のところ、クラリスメールからA-Porterを使ってアドレスを取り込むことはできません。

しかし、以下の方法で行うことが可能です(残念ながら、ちょっと面倒です)。

1)クラリスメールから、「アドレス書き出し...」を行います。
2)書き出したテキストファイルを、
名前(タブ)メールアドレス(タブ)備考(リターン)
というフォーマットになるように、テキストエディターなどを使って加工します。
3)ARENAで新規のアドレスリストを作り、そのアドレスリスト名の上に、先ほど作ったテキストファイルをFinderからドロップすれば、ARENAのアドレスリストに読み込むことができます。
6. 取り込み時にクラリスメール 2.0が落ちるケース
残念ながら、どうしても取り込み時にクラリスメールが落ちてしまうというケースが存在します。

クラリスメール側に現在存在していないアカウント名から送信されたメールを、A-PorterがApple Event経由で取得しようとすると、クラリスメールが落ちてしまいます。言い換えれば、クラリスメールで送信したメールで利用したアカウント名を、名称変更したり、そのアカウントを削除したりすると、A-Porterでは取り込むことができません。

対応策としては、クラリスメールでその送信メールを開いて、現在存在するアカウントを割り当て直してから取り込むほかありません。

注意しなければならないのは、クラリスメールでは「送信時のアカウントが現在は存在しない」または「送信時のアカウントが現在は改名されている」ということが、インタフェース上からは知ることができないということです。

例えば、アカウントが1つしか設定されていない場合には、送信メールには必ずそのアカウントが割り当てられているように見えます。したがって、以前2つあったアカウントの1つを削除したような場合、すべてのメールが、残存する1つのアカウントから送信されたように、見かけ上はなります。しかし実際はそうではなく、現在存在しない方のアカウントから送信されたメールをApple Event経由で取得しようとしたときに、クラリスメールが落ちてしまうのです。

残念ですが、この問題はクラリスメール側の問題であり、A-Porterとしては対策の施しようがありません。クラリスメール亡き今、解決はされないということになりそうです。





ARENA Internet Mailerは2002年9月末日で販売終了になりました。ご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。

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